戌の日の腹帯は誰が買うのが正解なのか?
結論からいうと、
戌の日に安産祈願してもらう際の腹帯は、近年、誰が買うべきという決まりはありません。
昔は一般的には、妊婦さん側の両親が用意するのが風習だったそうですが、最近では安産祈願する神社やお寺で購入したり、自分の好みのものを買ったり、義両親にもらったりと、自由に選ぶ人が多いようです。
※昔の風習については本文で詳しく紹介しています。
ただし、地域や家庭によって異なる場合もあるので、戌の日の風習があるか、両親や義両親に聞いておくといいですね。
この記事では、
- 戌の日の腹帯は誰が買うべきなのか
- 戌の日の腹帯は誰が巻くなどの風習はあるのか
- 戌の日の腹帯はどこで買えばいいのか
- 戌の日の腹帯はどんな種類があるのか
上記について詳しく紹介しています。
戌の日の腹帯は誰が買うべきなのか
妊娠5カ月になると、多くの妊婦さんが行うのが「安産祈願(帯祝い)」です。これは、戌(いぬ)の日に神社仏閣でお祈りをして、お腹に腹帯を巻くという風習ですが、その歴史はとても古いものです。
実は、この安産祈願は皇室や武家が始めたもので、一般に広まったのは江戸時代からだと言われています。つまり、500年以上も昔から続いている伝統的な儀式なのです。
では、なぜ腹帯を巻くのか?
その起源は「古事記」にあると考えられています。古事記には、仲哀天皇の皇后である神功皇后が朝鮮半島征伐に出かけた時の話があります。その時、皇后はお腹に応神天皇を宿していましたが、お腹の子を守るために、帯に石を挟んで巻いていたと書かれています。
そのおかげで、皇后は無事に出産することができたというのです。この話が後世に伝わり、皇后が巻いた帯が腹帯の元になったとされています。
そして、戌の日の腹帯は、昔の風習では嫁入り道具として女性の実家や子宝に恵まれている夫婦や仲人から贈られていました。
ですが、現在では戌の日に安産祈願してもらう際の腹帯は、誰が買うべきという決まりはありません。
自分で買っても、両親や義両親が買っても問題ありません。
ただ、地域や家庭によって異なる場合もあるので、トラブルの火種にならないよういに、
事前に戌の日の風習があるか、両親や義両親に聞いておくといいですね。
戌の日の腹帯は誰が巻くなどの風習はあるのか
昔は腹帯を巻くのは、子宝に恵まれた夫婦の妻が妊婦さんに巻いてあげるという流れが風習で行われてたそうですが、腹帯を巻く人は厳密に決められておらず、安産祈願はママもしくはパパのみで行くご家庭もあれば、両親や義両親と行くママも少なくありません。
現代は腹帯を誰が巻いても問題ありません。巻き方さえ分かれば誰が巻いても大丈夫です。また、特別にお祝いの席を設けない場合も多いですので、そんな時は妊婦さん自身が好きな時に着けて大丈夫です。
戌の日の腹帯はどこで買えばいいのか
戌の日の腹帯は、神社仏閣、ネットショップ、実店舗で購入することができます。
安産祈願をする際に、神社仏閣で腹帯を巻いてもらうことができる場合もあります。ただし、神社仏閣によっては、事前に予約や申し込みが必要な場合もあるので、注意してください。
戌の日の腹帯はどんな種類があるのか
腹帯の種類はさらしタイプ、ガードルタイプやベルトタイプなどさまざまな種類があります。
それぞれにメリットやデメリットがありますので、自分の体型や好みに合わせて選んでみてください。
さらしタイプ
さらしタイプは、昔から伝統的に使われてきた腹帯です。長さ約4m~5m、幅約30cm~40cmの布をお腹に巻きつけます。柔らかくて肌触りが良く、お腹全体をしっかり包み込むことができます。また、巻き方によっては、お腹の下から背中にかけてサポートすることもできます。さらしタイプの腹帯は、神社仏閣で安産祈願をする際にもよく使われます。
さらしタイプの腹帯のデメリットは、巻くのが難しいということです。一人で巻くのは大変なので、誰かに手伝ってもらう必要があります。また、厚みがあるので、服の下に着けると目立ってしまうこともあります。さらしタイプの腹帯は、妊娠後期になると窮屈に感じることもあるかもしれません。
ガードルタイプ
ガードルタイプは、お腹を包むように着用する腹帯です。伸縮性があり、お腹にフィットするように作られています。お腹をやさしく支えることができますし、肌触りも良いです。また、着脱が簡単で、一人で着けることができます。ガードルタイプの腹帯は、服の下に着けても目立たないので、普段使いに便利です。
ガードルタイプの腹帯のデメリットは、お腹全体を包み込むわけではないので、安心感が少ないと感じることがあるかもしれません。また、サイズや素材によっては、圧迫感や締め付け感を感じることもあります。ガードルタイプの腹帯は、妊娠初期から中期にかけて使うのがおすすめです。
ベルトタイプ
ベルトタイプは、お腹の下部分を支えるように着用する腹帯です。ベルト状の部分にマジックテープやボタンなどで留める仕組みになっています。お腹の重さを分散させることができますし、赤ちゃんの位置を安定させることもできます。また、着用感やサイズ調整がしやすいです。ベルトタイプの腹帯は、動きやすくて快適です。
ベルトタイプの腹帯のデメリットは、お腹全体をカバーしないので、冷えやすいということです。また、ベルト部分が食い込んだりずれたりすることもあります。ベルトタイプの腹帯は、妊娠中期から後期にかけて使うのがおすすめです。
戌の日の腹帯は誰が買うのかどんな種類を買えばいいのか まとめ
安産祈願は、妊婦さんだけでなく、赤ちゃんやパパにとっても大切な行事です。お腹の中の赤ちゃんに対する愛情や期待を込めて、腹帯を巻くことで、心も体もほっこりするかもしれませんね。安産祈願は、日本の文化や歴史を感じられる素敵な風習です。
腹帯は安産祈願のお寺や神社で購入することもできますし、マタニティ・育児グッズの専門店や通販で購入することもできます。腹帯にはさらしタイプや腹巻タイプなど、さまざまな種類がありますので、自分に合ったものを選ぶと良いでしょう。
また、2人目以降の場合は、1人目のときに祈祷してもらった腹帯をそのまま使い回すことも可能です。もちろん新しいものを買って安産祈願をしてもらっても構いません。どちらでも気持ちよくお参りできるように、ご自身やご家族と相談して、ぜひ、自分に合った方法で楽しんでみてくださいね。