仕事中にスマホが鳴って、画面に「保育園」の文字…。
それだけで、胸がドキッとしますよね。
「また熱かな」「今日は会議があるのに」「職場になんて言おう」と、
頭の中がいっぱいになってしまうママはとても多いです。
この記事では、保育園から熱で呼び出される体温の目安や、次の日に登園できるかの考え方、
すぐにお迎えに行けないときの頼り先まで、はじめての方にもわかるようにまとめました。
- 呼び出しは何度から?熱以外で呼ばれるのはどんなとき?
- 呼び出しが多いのはいつまで?
- 電話が来たときの動き方
- 次の日は保育園に行ける?
- お迎えに行けないときに頼れるサービス
- 仕事を休むときに使える制度と、職場への伝え方
読み終わるころには、「次に電話が来ても、たぶん大丈夫」と思えるはずです。
深呼吸して、いっしょに確認していきましょう。
呼び出しの目安は37.5℃前後|でも園によって基準はちがう
保育園から熱で呼び出されるときの体温は、37.5℃〜38℃くらいを目安にしている園が多いです。
ただし、決まった全国共通のルールがあるわけではありません。
園の方針や、子どもの年齢によって基準が少しずつちがいます。
入園のしおりや重要事項説明書に「〇℃以上でお迎え」と書かれていることが多いので、一度見直しておくと安心です。
体温だけで決まるわけじゃない|一緒に見られている様子
国(厚生労働省)が保育園向けに出しているガイドラインでは、熱の高さだけでなく、子どもの元気さもあわせて見ることが大切だとされています。
たとえば、次のような様子があると、保護者に連絡することが望ましいとされています。
- 38℃以上の熱がある
- 元気がなく、機嫌が悪い
- 咳がひどくて眠れない
- おしっこの回数がいつもより少ない
- 食欲がなく、水分がとれない
※熱はあくまで目安で、ふだんの平熱に合わせて判断するとされています。
熱以外で呼び出されることもある
呼び出しは発熱だけではありません。こんなときにも連絡が来ることがあります。
- 吐いた・下痢をした(感染症の心配があるため)
- 体に発疹が出た
- 目やにや目の充血がひどい
- ケガをした・頭をぶつけた
- クラスで感染症がはやっている
家に帰ったら平熱…これってよくあること?
「急いでお迎えに行ったのに、家で測ったら36℃台だった」
という経験は、じつはよくあることなんです。
小さな子どもは体温を調節する力がまだ弱く、お昼寝のあと・外遊びのあと・食事のあとなどは一時的に体温が上がりやすいといわれています。
とはいえ、保育園は大勢の子どもをあずかる場所。
ほかの子にうつさないためにも、念のためお迎えをお願いされることが多いです。
モヤモヤする気持ちはあって当然ですが、「子どもの体を見てくれているんだな」と受け止められると、少し気持ちがラクになりますよ。
呼び出しが多いのはいつまで?入園1年目は「洗礼」の時期
入園してしばらくは、毎週のように呼び出しが来ることも珍しくありません。
「保育園の洗礼」と呼ばれるほど、多くの家庭が通る道です。
入園してすぐに熱を出しやすいわけ
- はじめて出会うウイルスが多い:たくさんの子どもと過ごすので、いろいろな病気にふれます
- ママからもらった免疫が減ってくる:生後6か月ごろから、だんだん自分の力で病気と戦う時期に入ります
- 新しい環境で疲れやすい:慣れない生活で、体力を使っています
病気をくり返しながら、少しずつ免疫がついていきます。
1年目を過ぎると、ぐっと呼び出しが減ったと感じる家庭が多いです。
呼び出しが増えやすい季節
| 時期 | はやりやすい病気の例 |
|---|---|
| 入園直後(4〜6月) | かぜ、胃腸炎など |
| 夏(6〜8月) | 手足口病、ヘルパンギーナ、プール熱など |
| 冬(12〜2月) | インフルエンザ、RSウイルス、感染性胃腸炎など |
この時期は、仕事の予定に少し余裕を持たせておくと気持ちがラクになります。
電話が鳴ったらこう動く|慌てないためのお迎え5ステップ
呼び出しの電話は、いつも突然です。
あらかじめ流れを決めておくだけで、当日の焦りがぐっと減ります。
- 園の話をメモする
何℃か、いつから、ほかの症状、食事や水分はとれているかを聞いておきます。 - 誰が迎えに行くか決める
パートナーや家族と連絡をとり、いちばん早く行ける人を決めます。 - 職場に伝えて、仕事を引き継ぐ
急ぎの仕事だけ、ひと言メモを残しておくと安心です。 - かかりつけの小児科を確認する
受診が必要そうなら、移動中に予約や受付時間をチェックします。 - お迎えに行き、おうちでゆっくり休ませる
水分をこまめにとらせて、様子をよく見てあげましょう。
こんなときは急いで受診を
顔色が悪くぐったりしている、呼吸が苦しそう、意識がはっきりしない、けいれんが5分以上続く、生後3か月未満で38℃以上の熱がある…など。
夜間や休日に迷ったら、子ども医療電話相談(#8000)で相談できます。
次の日は登園できる?見合わせたほうがいいサイン
熱が下がると「明日は行けるかな?」と気になりますよね。
多くの園では、熱が下がってから24時間たっているかをひとつの目安にしています。
登園を見合わせたほうがいいサイン
国のガイドラインでは、次のようなときは登園を控えるのが望ましいとされています。
- 24時間以内に38℃以上の熱が出ていた
- 24時間以内に解熱剤を使った
- 朝から37.5℃を超えていて、元気がない・食欲がない
- 1歳以下で、平熱より1℃以上高い
朝は熱が下がっていても、お昼ごろにまた上がることはよくあります。
無理に登園させると、また呼び出しにつながることも。
迷ったときは1日ゆっくり休ませるほうが、結果的に早く元気になることが多いです。
解熱剤を使ったときに気をつけたいこと
解熱剤は、熱を一時的に下げるお薬です。
病気そのものが治ったわけではないので、朝に使って登園させるのは避けましょう。
お薬の使い方は、かかりつけの医師や薬剤師に相談してくださいね。
病気によっては「登園届」や「意見書」が必要
インフルエンザや手足口病など、病気によっては、登園を再開するときに医師の意見書や保護者が書く登園届を出す園があります。
受診したときに「保育園に出す書類はありますか?」と聞いておくと、二度手間になりません。
すぐにお迎えに行けない日の頼り先
会議中や遠い場所にいるときなど、どうしてもすぐに動けない日もありますよね。
そんなときのために、「頼れる先」をいくつか持っておくのが大きな安心につながります。
| 頼り先 | どんなときに便利? | 準備しておくこと |
|---|---|---|
| パートナー | お迎え・看病を交代できる | どちらが行くか、ルールを先に決める |
| 祖父母・親せき | 近くに住んでいるとき | 体調が悪い日の看病をお願いできるか相談 |
| ファミリー・サポート・センター | お迎えや一時的なあずかり | 事前の会員登録と顔合わせ |
| 病児保育・病後児保育 | 病気の子をあずけたいとき | 事前登録・かかりつけ医の書類 |
| ベビーシッター | お迎えから自宅で見てほしいとき | 会社の登録と、病児対応できるかの確認 |
ポイント:病児保育やファミサポは、使いたい日にすぐ登録できないことがほとんどです。
元気なうちに登録だけ済ませておきましょう。自治体によっては、利用料の助成がある場合もあります。
仕事を休むときに使える「子の看護等休暇」
子どもの病気で仕事を休むときは、有給休暇のほかに「子の看護等休暇」という制度があります。
2025年4月から内容が広がり、使いやすくなりました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象の子ども | 小学3年生の修了まで |
| 日数 | 子ども1人につき年5日(2人以上は年10日) |
| 使える理由 | 病気・けがの看病、予防接種や健診、感染症による学級閉鎖、入園式・卒園式など |
| 取り方 | 1日単位のほか、時間単位でも取れる |
| お給料 | 会社によって有給・無給がちがう |
入社して6か月未満の人も使えるようになりました。
くわしい取り方は、勤務先の就業規則や人事の担当者に確認してみてください。
職場に伝えるときのひと言例
呼び出しのたびに「申し訳ない…」と小さくなってしまうママも多いですよね。
謝りすぎず、状況と引き継ぎを短く伝えるのがコツです。
「保育園から子どもが発熱したと連絡があったので、お迎えに行ってきます。
〇〇の件は△△さんにお願いしていて、明日の予定は今日中にお知らせします。」
ふだんから「今月は呼び出しが多いかもしれません」と、先に伝えておくのもおすすめです。
急な早退が「想定内」になるだけで、お互いの気持ちがずいぶん違います。
今日からできる!呼び出しに備える準備リスト
元気な日に少しだけ準備しておくと、いざというときに慌てずにすみます。
- 入園のしおりで「お迎えの基準」と「登園再開の決まり」を確認
- 夫婦で「どっちが行くか」のルールを決める(曜日ごと・会議の有無など)
- 病児保育・ファミサポ・ベビーシッターに登録
- かかりつけの小児科の受付時間・予約方法をスマホに保存
- 保育園の電話番号を登録して、着信に気づけるようにする
- 仕事の進み具合を共有できるメモやチャットを用意
- おうちに体温計・経口補水液・冷却シートなどを常備
「また呼び出し…」と落ち込んでいるママへ
呼び出しが続くと、職場にも子どもにも申し訳なくて、自分を責めてしまいますよね。
でも、子どもが熱を出すのは、病気とたたかう力を少しずつつけている証拠です。
そして、それに付き添うママも、本当によくがんばっています。
全部をひとりで抱えなくて大丈夫。
パートナーやまわりのサービスに頼ることは、ママが長く働き続けるための大切な工夫です。
保育園の熱の呼び出しでよくある質問
Q. 熱が出始めたのが何℃なら、お迎えになりますか?
A. 多くの園では37.5℃〜38℃を目安にしています。
ただし、元気がない・水分がとれないなどの様子もあわせて判断されるので、園ごとの基準を確認しておきましょう。
Q. 登園した翌日に、また呼び出されることはありますか?
A. 熱が下がりきっていないと、日中にまた上がって呼び出されることがあります。
熱が下がってから24時間たつまでは、様子を見るのがおすすめです。
Q. どうしてもお迎えに行けないときはどうしたら?
A. まずは園に正直に伝えて、何時ごろ行けるかを知らせましょう。
パートナーや家族、ファミサポ、ベビーシッターなど、事前に登録した頼り先にお願いするのが安心です。
Q. 何℃になったら病院に行けばいいですか?
A. 熱の高さよりも、子どもの様子が大切です。
ぐったりしている、呼吸が苦しそう、水分がとれないときは早めに受診を。
迷ったら#8000に相談しましょう。
まとめ|準備しておけば呼び出しはこわくない
- 呼び出しの目安は37.5℃〜38℃。園ごとの基準を確認しておく
- 入園1年目は呼び出しが多いのがふつう。少しずつ減っていく
- 次の日の登園は「熱が下がって24時間」がひとつの目安
- 病児保育・ファミサポなど、頼り先は元気なうちに登録
- 子の看護等休暇は2025年から小学3年生まで使えるように
保育園からの電話は、何回来ても慣れないものです。
でも、準備と頼り先があれば、「なんとかなる」と思える日がきっと増えていきます。
慣らし保育の進め方は「慣らし保育の期間とスケジュール」、
仕事を休めないときの工夫は「慣らし保育中に仕事を休めないときの対処法」でも紹介しています。
入園前の持ち物は「保育園の準備リスト」もあわせてどうぞ。
※この記事は2026年11月時点の情報をもとに作成しています。お迎えや登園の基準は保育園によって異なります。お子さんの体調で気になることがあるときは、かかりつけの医師にご相談ください。
